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サッカースプリントトレーニングは走るだけにあらず

目次
・効率の良い加速姿勢
・股関節主導での減速
・横方向への出力

まずはコチラ(↓)の動画をご覧ください。

効率の良い加速姿勢

 まず、この練習にはもう一人ペアとなる人が必要です。お友達を引っ張ってきてください。
ウォールドリルや牽引走をおこなうことで、自分が移動しない・移動スピードが遅い状態を作り出すことができます。自分をコントロールできるスピードで技術練習をするのも、運動学習には効果的かと思われます。

行う際のポイント
フォーム編

・上半身が前傾しつつ、脚を前に引き付けられている
・引き付けた後の足の接地位置は腰の真下らへん
・膝関節が固定されたまま股関節伸展

感覚編

・体の前に空間があり、そこに膝が侵入する感じ
・お腹、お尻、腸腰筋群あたりから押す感じ
・押す感覚はあるが一瞬
・押すときお尻が締まる

股関節主導での減速

 減速する際、つま先からズサズサッと地面に突き刺さるようにして減速する選手がいます。足首や膝へのダメージが増えたり、下腿の小さい筋群をメイン使うことになり、大きい力を作りにくかったり、ということでおススメしていません。以前にもブログで述べましたが、大きい筋群で、3軸の動きができる股関節周りをメインに使っていきましょう。

 ヒップヒンジがかかり、踵から入射。進行方向に向けて足を出し、力を加えることが求められます。

 私の恩師の言葉にもありましたが、速く止まれない人が速く走ってはいけない。私もそう思います。

横方向への出力

 私は常々、いつでもどのような状態でもスプリントできるようにしておくこと、と選手に述べています。これは、例えば、横方向にスプリントすることも考慮するということです。

脚の出し方、頭の向き、腹部や背部の制御の仕方、骨盤回りの安定性。

動画では、左のお腹や背中、肩甲骨周りの筋群、お尻の筋肉、右の内転筋群なんかにフォーカスしています。

時々刻々と状況が変化するサッカーにおいて、常日頃から安定性に着目してスプリントトレーニングをおこなうことが重要です。無意識下で質の高い技術を発揮できるように。勝手に走れるように。

筆者
中西 慧太

【出身校】
栃木県立栃木高等学校
立命館大学スポーツ健康科学部
筑波大学大学院体育学学位プログラム

【研究領域】
学士課程 スポーツサイバネティクス
博士前期課程 陸上競技コーチング論

【資格】
中学校教諭専修免許状 (保健体育)
高等学校教諭専修免許状(保健体育)

【指導実績】
Jリーグ下部組織
Jリーグ下部組織選手
大学陸上競技部 など

【SNS】
Twitter
Instagram

【その他活動】
商業誌 陸上競技マガジンコーナー「T&F研究情報便」短距離走技術に関する英語論文紹介担当
(2021 年 4 月~2022 年 3 月)
筑波大学陸上競技研究室コラム
坂ダッシュに感謝を込めて
200m走に感謝を込めて
短距離走における曲走路疾走に感謝を込めて

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