2023 J3リーグ 第14節
FC大阪 3-0 FC琉球
強い組織の創り方とは
気付けば3連勝で勝率50%となり、得失点もようやくプラスへ巻き返し。
現実的には、選手もコーチ陣もフロントも目の前の試合に向き合う日々でした。
J3リーグも数年前と変わり本当にレベルが高くなり、全ての試合が緊張感しかない。
それでも目標のJ2昇格に向けて、フロント陣としては中長期的な強い組織創りについても並行して着々と進めていく必要があります。
「組織作りとマネジメント論」に関しては、MBAのような場所でもある程度体系化された学問として学んできたつもりではありますが、現場でリアルに向き合うと、なかなか一筋縄ではいきません。
その原因は、サッカーにおける特殊な指標(勝敗・勝点・得失点及びそこから逆算する指標)の組織的マネジメントの難しさが最大の原因でもあります。
ピッチ内だけで完結させれば多少マネジメント難易度は下がりますが、クラブの中長期的視点に立てばピッチ内だけで完結させるわけにはいきません。
そして、上記の指標とはまた別に、一般的な経営マネジメントも両輪で向き合っていきますが(昔このような記事も書いたので時間に余裕のある方は読んでみてください)、多くのJリーグクラブ経営陣はこの両輪マネジメントに必ず苦しみます。
まさにFC大阪も例外ではなく、リーグ序盤の苦しみは「マネジメントの苦しみ」であったとも言えます。
規律とアイデアの調和
そんな中で、先日の試合後に監督が語っていたコメントの中にもいくつか ”強い組織創り” に関わるキーワードがありました。
“規律とアイデア” の調和についてです。
FC大阪がここから更に強い組織になっていくためには、組織論としての規律と共に、個々のクオリティに関わるアイデアや創造性、現場だけでなくフロントにおいてもこの両面の調和がより不可欠になっていくはずです。
現場も必死、そしてフロントも必死。
なんとしてもJ2昇格へ。
自分も様々な手法(データサイエンスだろうがなんだろうが)を駆使してチームを勝たせるためのアクションに尽力するのみ。
ここからFC大阪が示す “成長力の真価” が問われていきます。
SNSハイライト
🖋 岩崎 勇一郎
J3リーグFC大阪 強化担当・データサイエンスディレクター (クラブ戦略室マネジメントと人材スカウト)
経営学とデータサイエンスでJリーグクラブの組織戦略と選手スカウト戦略を設計/ 指導者としては國學院久我山高校で第101回 全国高校サッカー選手権大会出場・日本高校選抜選手輩出、早稲田大学ア式蹴球部でJリーガー輩出・引退後選手の社会接続など/ 早稲田ユナイテッド代表 /産学官連携型のJリーグクラブ設計 / 早稲田大学卒・大学院修了、MBA(経営学修士)および工学博士(遺伝子工学)
Twitter:https://twitter.com/iwasaki_wu
サッカーデータサイエンス系執筆
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