FC大阪は週末にJ3リーグ最終節を終え、いよいよ6位でプレーオフを迎えます。
クラブとしては昨年の成績を上回り、クラブ史上初のJ2昇格プレーオフへのチャレンジとなります。
歴史あるクラブとの最終決戦
プレーオフの権利を掴んだのは、カターレ富山・松本山雅FC・福島ユナイテッドFC、そしてFC大阪。
カターレ富山は2009年〜2014年までJ2リーグに所属し、
松本山雅は2012年〜2021年までJ1・J2リーグに所属していました。
福島ユナイテッドは2014年度から長らくJ3リーグに所属しJ2昇格の歴史は無く、
FC大阪は今年がJ3リーグ2年目という新参者の立ち位置ですが、覚悟を決めてJ2昇格に挑んでいく所存です。
J2昇格はマネーゲームなのか?
それとも戦略・マネジメントなのか?
「マネーボール」という言葉が世に現れて久しいですが、プロサッカーにおいても数値で分析できる事象が増えてきているのが現実です。
おそらくJ1リーグのヴィッセル神戸なども、データサイエンスを最大限活用しているはず・・というような数値の挙動も見えてきます。
だからこそ、資本が豊かなクラブが結局は勝つのか?
それとも、戦略・マネジメントで資本力を覆せる要素があるのか?
今回のプレーオフに関しては、そういった「資本力 vs 競争戦略・マネジメント」の本質も問われます。
戦略・マネジメントの勝利とは?
以下の各クラブ数値からも、FC大阪がマネーゲームのパワープレーで戦う術を持っていないことは明らかなので、
もしも、我々がJ2昇格を掴み取ることがあるとすれば、それはフロント・監督・コーチ・選手・サポーターが全員一体となり体現する戦略・マネジメントの勝利と言えるのでしょう。
ぜひ、経営学的視点のJ2昇格チャレンジにもご注目頂ければと思います。
筆者
🖋 岩崎 勇一郎
J3リーグFC大阪 強化担当・データサイエンスディレクター (クラブ戦略室マネジメントと人材スカウト)
経営学とデータサイエンスでJリーグクラブの組織戦略と選手スカウト戦略を設計/ 指導者としては國學院久我山高校で第101回 全国高校サッカー選手権大会出場・日本高校選抜選手輩出、早稲田大学ア式蹴球部でJリーガー輩出・引退後選手の社会接続など/ 早稲田ユナイテッド代表 /産学官連携型のJリーグクラブ設計 / 早稲田大学卒・大学院修了、MBA(経営学修士)および工学博士(遺伝子工学)
Twitter:https://twitter.com/iwasaki_wu
サッカーデータサイエンス系執筆
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