WASEDA UNITED BLOG

サッカーというスポーツはわりと低年齢で開始されることが多いスポーツです。

陸上だと高校や大学から始めて日本のトップクラスになる選手もいますが、サッカーでそのような選手は聞いたことがありません。

高校生以上で本気でサッカーに取り組んでいる人はおそらくほとんどが小学生の時から地域のサッカークラブに入っていたのではないでしょうか。

小さい頃からサッカーばかりやっていると、ひとつの問題が起きます。それは「運動多様性の低下」です。

サッカーではほとんどが「走る」「蹴る」という2つの運動でまかなわれてしまいます。
上半身をメインに使う運動はあまり行われません。...

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今年早稲田ユナイテッドのトップチームに加入した森田選手。毎週トレーニングに来てくださっています。

森田選手は「特に最初の5mを速くしたい」ということで毎週トレーニングしています。

まず初めに走りを見てみると、 
・頭と足だけが出ていて腰が引けている
・踵から着地している
という2点が気になりました。


ただし後者の方はサッカーでは一概に悪いとは言えないのであまりイジっていません。

また、速く走るためには下肢のstiffness(剛性)が大切であるため、そちらも同時に進めています。

○体幹を進める感覚をつくる

先ほど示した頭と足が出て腰が引けているフォームだと、なかなか前へ進めません。

走るという運動は移動という運動の一部であるわけですが、体幹部が移動したとき、その人の身体は移動したことになります。

ここで言う体幹部とは胸郭(上部体幹)と股関節(下部体幹)のことです。

わかりやすく言えば胸と腰を速く効率良く進めるのが走りなのです。

体幹を進めるために手脚(特に脚)が動くというのが走りの本質であると考えています。

しかし森田選手の場合は体幹部ではなく、頭と足を前に運ぶイメージが強すぎるため、体幹を効率良く進めるための手脚の動かし方ではなくなってしまっています。

そこで体幹部や股関節の認識を高めるエクササイズや、壁を使ったり、2人ペアでアシストをつけたり、両腕を挙げたり、様々なバリエーションのスプリントドリルを併用して体幹部の認識づくりと体幹部進めるための手脚の動かし方の学習をしました。

その結果、体幹部も立ってきてかなりいいフォームで走れるようになり、トップスピードも上がってきました。

いきなりスタートの加速力を高めようとするよりも、トップスピードを上げてそこに繋げていくようにスタートを練習した方が早いと判断したため、まだあまりスタートは触れていませんが、このままいけば勝手に速くなると思います。


○下肢のstiffnessを高める

stiffnes(剛性)はあまり馴染みのない言葉かと思いますが、要は硬くて跳ねるバネかのか柔らかくて跳ねないバネなのか(同じくボールに例えてもいいでしょう)ということです。

走っている時は縦方向に体重の何倍もの地面反力を受けます。速く走るためにはその力に潰されずにより短い時間で地面から離れてより遠くへ進んでいく必要があります。

stiffnessは短期間で向上するものではなく、地道なトレーニングが必要になります。

森田選手もリバウンドジャンプ、ホッピング、バウンディング等のベーシックなプライオメトリックトレーニングでこれを鍛えています。

○最後に
森田選手は特にここ1ヶ月くらいで急に速くなりました。森田選手と接しているととても謙虚で、そしてサッカーが好きな選手だなと感じます。そのような内面的な部分も、伸びている大きな要因の一つであるように思います。

最近は試合等でもスプリントトレーニングの効果が発揮されてきているそうです。早稲田ユナイテッドの試合では森田選手の走りにも是非ご注目ください!

姿勢を正せとはよくいわれることです。

陸上界でも、良い走りは良い姿勢から、と謳う方達も多くいらっしゃいます。

正しい姿勢というのはいわゆる解剖学的生位と同じようなアライメントを指すことが多いと理解していますが、果たしてそれが必ずしもその人にとって最もパフォーマンスの上がる姿勢になるのでしょうか。

あごを引いて、肩甲骨を寄せて、胸を張って、、、という姿勢は確かに見た目は良いかもしれませんが、それが機能的かどうかはわかりません。

そもそも姿勢というのは”意識してそうする”ものではなく”勝手にそうなっている”ものです。

”頑張って”いる時点でそれはもう良い姿勢とは言えません。...

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先週の投稿で、ボディイメージというものをご紹介しました。

私たちは自分の身体とその他の境目を認識しており、それのズレが運動を下手にしたり、痛みにつながったりするというものでした。

今回はサッカー選手に特徴的なボディイメージについてです。私がサッカー選手と関わってきた上で、サッカー選手に特徴的なことがいくつか見えてきました。

1. 足先ほどよく認識されている

これは当たり前といえば当たり前のことですが、サッカー選手に関してはこれに加え、股関節あたりの認識がものすごく薄い選手が多いです。

末梢ほど認識が強く中枢ほど認識が薄いというのは自然なことではありますが、サッカー選手に関してはとくにこの傾向が強い印象があります。...

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ボディイメージとは

私たちは人混みの中を人とぶつからずに歩いたり、対象物に全ての意識を注ぎ込まずに物に手を伸ばしたりできます。

これらは自分の身体と外との境界(身体の輪郭)を頭の中で正しく認識しているからできることです。このような身体に対する認識のことをボディイメージといいます。

食事や更衣といった何気ない日常生活から、競技レベルのスポーツまで、運動課題を達成するにはこのボディイメージの形成が欠かせません。

高いレベルで競技スポーツをする場合には、高いタイムプレッシャーの中で身体やボールの扱いを微調整する必要があります。...

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