先日のかけっこ教室でのことです。
月曜東伏見かけっこ教室では、裸足で運動することになっています。しかし、最近は寒くなってきたので最初の○分は裸足で、その後は靴を履いてという日もあります。
その日も最初の10分くらいまで裸足で運動して、スキップを1本やったところで靴を履きました。
それでまたスキップをしたところ、
「なにこれやりにくい!」
という声が子ども達から上がりました。
靴を履いた瞬間に運動しづらくなったというのです。
かけっこ教室で裸足で運動してもらっているのは、運動のコントロールで大切な役割を果たす足裏の触覚を育てるためです。
靴や靴下を履く生活に慣れている大人は感じにくいかもしれませんが、感覚に敏感な子ども達からすると一発でわかるくらい足裏の触覚がブロックされるというのは非常に運動しにくい状態なのです。
普段無意識のうちに行われていることなのでピンと来ないかもしれませんが、私達は運動を行う際、必ず身体にあるさまざまなセンサーから入力される情報を元に随時運動を修正しています。
その情報とは触覚や視覚をはじめとする五感や平衡感覚や固有覚といった感覚情報で、それらを感じ取る受容器がセンサーです。
そして足裏は運動のコントロールに必要な触覚情報を送るセンサーなのです。
運動というと筋や関節といった運動器だけを考えがちですが、感覚器系が無ければ運動は成り立ちません。
スプリントLabでは運動器と同じくらい、感覚器にも重きを置いて運動というものを捉えていきたいと思います。