真の文武両道アスリートを目指して
プロフェッショナルから学べvol.2『大谷真史』
第二回目にスポットを当てるのは大谷真史さん(26)だ。トライアスロン元日本Jr選手から東京大学大学院進学し、現在20代にしてベンチャー企業にて技術責任者を務められている。
どの世界にも一流と言われる人が存在する。そこには共通するある法則が存在する
今回彼から学びを得るテーマは「アスリートにもビジネスマンにも通じる力」について。
部活と勉強の両立と言い換えることもできるかもしれない。
日本版ハフポストにて掲載されている「トライアスロン選手から東大、26歳でCTO。なぜこの男はベンチャーの道を選んだのか」という記事より一部抜粋要約。http://www.huffingtonpost.jp/careerhack-enjapan/cto_b_17665680.html?utm_hp_ref=jp-career
「― トップレベルのアスリートになればなるほど、練習は過酷なもの。選手時代、勉強はどうしていたのでしょうか?
感じのわるい奴に見られるかもしれませんが、もともと勉強はけっこうできたほうだったんですよね(笑)結局、スポーツも、勉強も、仕事においても本質は一緒だと考えていて。スポーツって目標を決めて集中すること、効率よくトレーニングすることが非常に重要。これは勉強でも同じです。
また、確実に指標をクリアし、目的を達する方法に関して、トライアスロンから学んだといっていいと思います。
(中略)
まず目的を明確にする。あとは、それを細分化し、クオーターごとにタスクに取り組んでいくという方法。かなり緻密に組み立てられたプログラムがそこにはあります。
たとえば、トライアスロンの練習にも、年間スケジュールのようなものが仕事と同じようにあって。狙った大会から逆算し、いつまでにこのタイムを達成しないとダメ、じゃあこういう計画でいこう、といった感じ。結果に対するフィードバックは毎日行う。目標が達成できなかった場合は、その原因を特定し、つぶしていく。
これって完全に仕事と一緒ですよね。」
文武両道はどちらかの道が絶たれた時の保険ではない
多くの文武両道を目指す学生が陥ってしまうケースがある。筆者自身も文武両道を目指していた学生時代に経験したのだが…
それは勉強とスポーツを完全に切り離して別物で捉えてしまうケースだ。
今となって感じるのは勉強はあくまでもやっておいたほうがいいもので我慢してやるものと捉えていた側面もあったと振り返ってしまう。
どちらも追いかけてどちらも中途半端になってしまったでは本末転倒である。
アスリートとして一流を目指して行っている過程をそのまま勉強にも当てはめて考えれば上手く両輪を回していけるのではと提案したい。
いや、逆に言えば一流と言われるアスリートにも学生にもビジネスパーソンにも共通している自己管理能力が存在するのだろう。
その自己管理能力とは何かを今回のモデルである大谷真史さんから学んでもらいたい。
【筆者プロフィール】
岸本隆介
早稲田ユナイテッドU-15監督・文武両道キャリアアドバイザー
青年期までJリーグ下部組織でプレーを続け高校サッカー選手権にも出場。
立命館大学へ進学後、サッカー指導を本格的に学ぶためJapanサッカーカレッジへ。
現在は早稲田ユナイテッドU-15監督として、学業とサッカーの両立を文武両道キャリアアドバイザーという立場から指導
【編集者プロフィール】
岩崎勇一郎
早稲田ユナイテッド代表
文武両道・グローバル教育型のプロサッカークラブを目指す早稲田ユナイテッドの代表を担う。トップアスリートのデュアルキャリアやセカンドキャリアの整備を進め、スポーツ人生と仕事(社会貢献)が両立する世界を目指す