今私が読んでいる本の一節を紹介します。
「一方、「共感ばかりしていると、『いいこと』と『悪いこと』の区別がつかなくなるのでは?」と心配されるママもいます。 いえいえ、心配無用です。「共感」とは、なんでもかんでも「YES」と言うわけではありません。
子どもの中にある「思い」には寄り添いますが、行動に関してはきちんと叱っていくことは必要ですよね。 つまり、叱るときには、「思い」には「YES」でも、その行動には「NO」というスタンスで伝えていくのです。
たとえば、子どもが、「おやつを食べたい」とぐずったとします。 そのとき、「おなかが空いたのね。(本当は我慢してほしいけど……)食べていいわよ」というのは、「思い」にも「行動」にも「YES」。これはNGです。これでは本当に「いいこと」と「悪いこと」の区別がつかないままになってしまいます。 ベストな対応は、「おなかが空いたのね。ごめんね、今からご飯だからあげられないの」。これなら、「思い」には「YES」ですが、行動には「NO」ですよね。」(『0歳から6歳までの 叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング (中経出版)』(和久田 ミカ 著)より)
「叱る代わりに、「心配なの」「悲しいの」「こわいなあ」「困ったなあ」という気持ちを伝えてみると、子どもは受け入れやすくなります。
すぐにお願いを聞いてくれるとは限りませんが、不思議とママ自身の気持ちがいやされるのを感じると思います。」(『0歳から6歳までの 叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング (中経出版)』(和久田 ミカ 著)より)
「親の小言は、当然のことながら、子どもにとって気分のいいものではありません。反発してくることも多々あります。そんなとき、親もムカッとします。
でも、やっぱり大事なことは何度も何度も伝えることが大事。それは子どもの心への「種まき」になります。
芽はすぐに出ることもあれば、なかなか出ないこともあります。私の両親が私の中にまいてくれた「鉛筆の持ち方は大事だよ」という種は、私が大人になってから 芽を出しました。」(『0歳から6歳までの 叱るより聞くでうまくいく 子どもの心のコーチング (中経出版)』(和久田 ミカ 著)より)