来シーズンへの補強が慌ただしい時期になってきました。ここ数週間は、関東大学サッカーリーグ4年生のトライアウトとJPFAトライアウト(契約更新が出来なかったJリーガーが集まるトライアウト)に参加してきました。
これまでに、下のカテゴリーは小学生選抜クラス(アドバンスクラス・TOC)から、上はJPFAトライアウトまでスカウト担当として選手を評価してきましたが、その感覚が鮮明な内にポイントをまとめてみます。
これから早稲田ユナイテッドのセレクションを受ける方もぜひ参考にされてください。※参考にしたから直ぐに修正できるものでもありませんが。。
念のため、あくまで「早稲田ユナイテッドの判断基準」です。
(1)チームのサッカーへのフィット感
サッカー面で言えば、ポゼッション時のポジショニング、インサイドのボールタッチ、立ち姿、視野の使い方、コンビネーションのイメージ、攻守の切り替え、球際の意識、ミスの仕方、ゲームの流れでの状況判断など。これがシックリくるかこないか。経験上、プロ選手であったとしても合わないものは合わないという判断をしてしまう気がします。そのくらい早稲田ユナイテッドでデザインするサッカーにはこだわりを持っています。
(2)人間性
人間性は成長力(伸びしろ)という認識をしています。誰も見ていなであろう時の姿勢・態度や10〜15分程の面談でも人間性はある程度判断できます。その世界でプロフェッショナルを目指すためには、アスリートであろうと社会人であろうとこの差は明白。社員選手としても採用したい基準はここ。逆に、オンオフに差があると目立ちます。とくに、早稲田ユナイテッドの監督(今矢さん)はここをよく見てます…笑
(3)あるべき生き方
サッカー人生と真剣に向き合える。文武両道。社会人としても一流を目指す。家族を大切にする。チャレンジャーをリスペクトできる。多様性を受け入れる。やる時はやる(遊ぶ時は遊ぶ)。そういった「早稲田ユナイテッドらしさ」と価値観が融合するかどうかも重要なところです。
以上が、早稲田ユナイテッドというクラブに特徴的な選考基準です。
そして以下は、自分が感じる多くの指導者に好かれる一般的な評価・選考基準です。この辺を評価すると、他の指導者と獲得希望が被るケースがあります。なので、これらはどのクラブでプレーする際にも武器になると思います。
(4)身体能力の高さ
球際の強さ。ヘディングの強さ。縦へのスピード。強烈なシュート。ラグビーのような個のダイナミックさです。この能力が高い選手はたいていどの指導者からも「良い選手」と認識されます。
(5)集中して先に仕掛ける意識・予測
サイドの攻防で一歩先に出る。クサビのボールを予測してインターセプトする。ゴール前でフィニッシュまで持ち込める。相手の嫌なスペースに入り込む等。人との「違い」を見せられる選手。逆に、トライアウトで無難にプレーしていると存在感が無いだけの選手になってしまうので要注意です。
※あとは、書くか迷いますが「闘う姿勢」はアスリートとして大前提。トライアウトやセレクションに来てこの姿勢が見られないのは論外です。
この(4)〜(5)の基準で欲しいなと思う選手は、だいたい一つ上のカテゴリーのクラブに持っていかれます 笑
まぁ、早稲田ユナイテッドの魅力もまだまだということです。
まずはクラブとして一つ一つ出来るところから改善していきます。