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【書評連載】 『大前家の子育て』 第3回 ~子どもに責任を教え込む~
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「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫)

 

一生食べていける力」がつく大前家の子育て

著者:大前研一

出版社:PHP文庫

発売日:2012/7/4

 


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大前研一氏の子育て論。第3回目は「責任」についてです。

前回、前々回と取り上げた「お小遣い制度廃止」「食事中はテレビを消せ」はいずれも自活力(=自分でメシが食える力)に直結する工夫としてとても面白い例でした。(^0^)

本書では他にも様々な工夫が挙げられているのですが、一方、それ以前の問題として「子どもに責任を教えることの大切さ」について何度も強調して書かれています。いくら自分でメシが食える大人になったとしても、同時に人に迷惑をかけるようでは元も子もあらず…、と。

 

子どもに責任を教えよう

“どんなに「生存力」の高い大人に育ったとしても、家族や社会に迷惑をかけるような人間になってしまったら、「その子育ては失敗だった」と言わざるを得ません。ですから、子供の能力を伸ばすだけでなく、責任を持つことを教えるのも親の大事な仕事です。”

自立や自活力というと、どうしても他人に頼らず全て自分の力でやっていくというイメージが先行しますが、どんなに能力が高い人でも誰かに支えられているから何かができるはずです。

ですので自分のやりたいことに挑戦するにも、他者への思いやりや感謝、配慮を頭のどこかに常にもっておく。そして「自分がとった言動によって他に迷惑をかけない心構え」が「責任」の最低条件なのだと思います。

ただ、これをどのように子どもに伝え、理解させ、守らせるか。難しいところです。(;_;)

大前氏はどうご自身の子どもに伝えていたのでしょうか。

 

四つの責任を叩き込む

“自分の人生に対する責任、家族を持ったら家庭に対する責任、会社に勤めたら会社に対する責任、日本人として国に対する責任、さらには社会・世界全体に対する責任。私は子供に宿題をやれとは言いませんでしたが、この「自分」「家庭」「会社」「国家・社会」に対する責任だけは、息子が小さいころから厳しく叩きこんできました。”

“極端なことを言うと、この四つにきちんと責任が持てる人間であれば、世界のどこにいても、何をやっても生きていけます。”

責任を、対「自分」・「家庭」・「会社」・「国家・社会」と分けて伝える方法はとても参考になります。

とはいえ、何事も言葉だけではなかなか難しいところがあります。つまり、経験しないと本当の意味で入ってきません。とくに「責任」という超難題に関してはそうだと思います。

なので、どこかの段階で「責任を負う経験をする」、あるいは逆に「責任をとらずに痛い思いをする」という実経験がどうしても必要ではないでしょうか。

以下は大前氏の次男・大前広樹氏のコメントです。

“一度僕が大暴れして台所の壁に穴を開けてしまったときは、父から電話がかかってきて「おまえ、俺の家を壊したらしいな。もちろん自分で直すんだよな」と言われました。

自分の小遣いで修繕費用を支払ったのですが、そのとき「自分がやったことについて、自分で責任をとる」というのはこういうことなのかなと一度に学びました。なんだか少し大人になったような気すらしましたね。”

結局、子どもに責任を教えるためには、

①日ごろから責任とはどういうことか「伝える」こと

②責任を負う、あるいは責任を取らせることを実際に「経験させる」こと

の2つが大切なのだと思います。

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将来の自活力というものさしからすれば「宿題をやれ」より「責任をもて」ですね。

みなさんは責任を子どもにどう説明し、守らせていきますか?

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最後にひと言

責任を教える第一歩は「日ごろから伝え続けること」。そして、どこかの段階で「実際に経験させること」。

※第1回 ~食事中の工夫~  ※第2回 ~お小遣い制度の工夫~

評・WISE編集部

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【書評連載】 『一生食べていける力」がつく 大前家の子育て』より ~子どもに責任を教え込む~