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田母神流ブレない生き方
著者: 田母神俊雄
出版社: 主婦と生活社 (2009/7/1)
ページ数: 111 ページ
フォーマット: Kindle版
本書は「社会論」や「自己啓発」のジャンルに入る本ですが、子育てや教育に役立つことがたくさん学べます。
たとえば、「両親から叩き込まれた言葉」が子どもの人格形成に大きな影響を与えるということ。本書を読み進めていく中であらためて共感する部分です。
何気ない、でも頭に残っている言葉
第一章で著者はこう振り返っています。
父親からは「ずるいことをするな」「男は人を裏切るな」とよく言われた(後略)
父親からも「大人になったら社会のために役立つような仕事をしろ」と言われていた。
「三つ子の魂百まで」と言うように、小さいころに教えられたこと、感じたことは一生忘れない。
「ずるいことをするな」、「男は人を裏切るな」、「大人になったら社会のために役立つような仕事をしろ」という三つのこと。
一見当たり前のようで、実践できるかとなると難しいですね。大人になれば勝手にできるようになるかのようで、そんなことはありません。一見○○大学合格の方が価値あることのようで、それはこの三つができてこそ活きること。
あらためて、とんでもなく肝心要のポイントを突いた教えだと感心します。
家庭で、繰返し、言葉で伝える
ふと、ふつうの人は両親から「これだけは」と口癖のように言われた言葉、事あるごとに思い出す教えをいくつもっているのだろうと思います。「勉強しろ!」や「宿題やったか?」以外でたった一つでも瞬時に言えるものがある人は幸せかもしれません。
今の時代、「家庭教育」、なかでも本書で強調されている「両親から叩き込まれる教え」などは古臭く感じますし、そもそも教育という言葉から真っ先に連想されるのは「家庭以外の何か」になってしまっている気がします。
しかし、人格形成に関わる根本的な部分を育てる場所の中心は、昔も今もこれからも「家庭」であることは変わらないはずです。
「外で」何を習わせようかを考える前に、親として「家で」何を教えるかを考える。
そして、子どもに守ってほしいこと、「これだけは」ということを、言葉で何度も繰返し伝え続ける。
本当に大切だと思います。
将来その子が大人になったとき、「父親からはこれを教わり、母親からはこれを教わった。今でもそれだけは守ってる」と言ってくれたら素晴らしいことですね。家庭での教育がうまくいったかどうかの一つの目安にもなりそうです。そんなことを本書から感じさせられました。(第3回へ続く)
最後にひと言
心に残る「父親からの教え」、「母親からの教え」。これが家庭教育の要なのかもしれない。
評・WISE編集部
【書評連載】 『田母神流ブレない生き方』より ~親からの教え~
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