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【書評連載】 『第3の教育』 第3回 ~親の姿勢と影響~
WISE


 

第3の教育  第3の教育

  

  著者: 炭谷俊樹

  出版社: PHP研究所 (2013/5/10)

  ページ数: 130 ページ

  フォーマット: Kindle版


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引き続き、『第3の教育』から学んでいきます。

前回までは、詰め込みでも放任でもなく、子ども自身が各々の目標や課題を決めて主体的に学んでいく「探求型教育」、そして、当教育の原点である著者自身のデンマークにおける経験についてまとめてきました。現行の教育に対して少なからず不安や疑問をもっておられる親御さんには共感できる内容だったのではないでしょうか。

今回は、「探求型教育」を子どもに行っていく上で盲点となりがちな「親の姿勢と影響」について、本書の内容を引用しつつ書いていきます。

 

親自身、楽しんでいることが大切

夢を持てない親が、子どもに「持て持て」と言っても無理なのです。(中略)「ふり」は、子どもに不安をあたえるだけです。(引用)

探求型の教育に限ったことではありませんが、ほとんどの親は子どもに「夢をもってほしい」と思い、それを奨励します。「夢なんてもったってしょうがないから、適当に無難に生きろ」と教える親はいません。

しかしではなぜ、「夢をもて」と教えられてきた子どもの中には、「全く夢をもとうとしない、夢を探そうとさえしない」子どもがいるのでしょうか。

理由の一つは著者が述べているとおり、「説得力がない」からなのでしょう。子どもからすれば、その前に「お母さんの夢はなんなの?」、「お父さんの夢はなんなの?」、「夢をもってチャレンジしていくって辛い?楽しい?」といった疑問が湧いてきます。その返事が「昔はあったけど今はない」や「あるふり&楽しいふり」、「あなた自身の成功が夢なのよ♡」だったとしたら子どもはどう思うでしょうか。

「あっそ、ゲームしよ」で終わります。

親が子どもに「夢をもて」と言うならば、まず自分が夢をもち、それを子どもに語り、自分はまだまだ遠いところにいて、とんでもなく大変なこともあるけれど、なんだかんだいって「夢があるから楽しい」、「夢があるから充実している」というリアルな姿を見せてあげなければ子どもの心に刺さりません。サッカー未経験者の大人に「サッカーとは」を延々語られるのに似ていますね。

夢といった壮大なものでなくとも、目標や生きがい、やりがいを親自身がもって実践していること自体が実は子どもへの良い教育になるということです。

そして、とくに母親の影響は大きいと著者は述べています。

 

子離れすることが大切

核家族だと、母親と子どもだけという時間が長くなります。(中略)特に一人っ子の家庭は、母親が子離れしていないケースが多いように思います。(中略)親は誰かとくっつきたい。その対象が子どもしかいないと、子どもにくっつく。その結果、自立できない子どもが増えてきているのではないでしょうか。(中略)まず自分なのです。ベースの親がしっかりしていれば、あとはもう子どもを一人にしてやったほうがいいと思います。(引用)

 「子どものためと思ってやってあげる時間」は、逆に「子どもの親への依存度を高め、自立を遅らせる時間」になっている場合が本当に多いと思います。著者は「放っておけ」と言っているのではなく、「自分が子どもの見本になるべく努力する時間」に使った方が結局子どもにとって良い影響を与えると述べているのでしょう。

親は「あれしろ。これしろ」を10個、20個と増やしがちですが、これでは子どもの自立を妨げます。逆に、「これだけはするな」を1つか2つ伝えることの方が重要です。例えば、「人に迷惑をかけることはするな」とたった1つだけ教えれば、子どもは約束は守るでしょうし、時間にも遅れません。他の子をいじめたりもしません。

本書には書いてありませんが、「ポジティブリスト」と「ネガティブリスト」という言葉はご存知でしょうか?

「ポジティブリスト」とは、「やっていいこと」のリストです。これは裏返せば「それ以外はできない」ということを意味し、拘束や管理に役立ちます。逆に、「ネガティブリスト」とは、「やってはいけないこと」のリストです。つまり「それ以外は自分で判断してやってみろ」ということで、自由度が高いため、自分で主体的に考え、行動する意欲を後押しします。

子育てで重要なのは「ネガティブリスト」です。子どもに夢や目標をもって主体的に学んでいってほしいと願うならば、子育ての中にこの「ネガティブリスト」の考え方を取り入れてはいかがでしょうか。もちろん、それを子どもに言うならば、親自身が守り、実践しなければ説得力はありませんが。

子どもは親を見ています。「親の姿勢や影響」が子育ての前提としていかに大切か、様々なことを本書から考えさせられました。(第4回へ続く)

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最後にひと言

まずは大人が楽しむこと。しっかりすること。だって、子どもは見てるから。

絶対にやってはいけないこと。これを1つか2つ伝え続ける。あとは干渉し過ぎない。

 

※第1回 ~ポスト偏差値教育~  ※第2回 ~きっかけはデンマーク~

評・WISE編集部

 

[youtube]http://youtu.be/VO1AYWYO2e8[/youtube]

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【連載】 『第3の教育』より ~親の姿勢と影響~

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